熱田神宮(あつたじんぐう)
尾張国三宮、旧官幣大社
御祭神は、熱田大神です。
※熱田大神は、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ、別称:草薙神剣・くさなぎのみつるぎ)」の御霊代として
よせられる天照大御神とされます。
相殿に、草薙神剣とゆかりの深い、天照大神・素盞鳴尊・日本武尊・宮簀媛命・建稲種命をお祀りしています。
創祀年代の詳細は不明。
三種の神器の一つである「天叢雲剣(草薙神剣)の御鎮座に始まります。
※天叢雲剣(草薙神剣)が祀られる前に、地主神を奉祀していたとも伝えられています。
「天叢雲剣(草薙神剣)」は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」が倒した「八岐大蛇」の尾から
出てきたとされる剣です。
その後、須佐之男命は天照大神にその剣を奉納。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の「天孫降臨」の際には、
「三種の神器」の一つとして地上に降りてきました。
第12代・景行天皇の御代には、「日本武尊」が天叢雲剣を帯同し東国を征伐。「草薙神剣」の名は、
遠征途中の逸話から名づけられたものです。(草薙神社参照)
日本武尊の没後、妃である「宮簀媛命」が神剣を熱田に奉祀。現在に至ると伝えられています。
別宮・八剣宮(べっくう・はっけんぐう)
正門鳥居の左に鎮座。
元明天皇和銅元年(708年)に勅命により神剣をつくり、これをお納め祀ったことが創始。
年間の祭典・神事は、全て本宮に準じて執り行われるとのこと。
清水社の参道から、本宮近くに戻ってくる。
正面に「西楽所(にしがくしょ)」。5月1日に舞楽神事が奏される場所。
龍神社
本宮の拝殿(四尋殿・よじんでん)
この四尋殿内で、遷座祭の祭祀が執り行われる。
八剣宮の鳥居
六末社
左より、乙子社、姉子神社、今彦神社、水向神社、素盞嗚神社、日長神社
本宮側から正門側へと、表参道と並行に通る参道を歩いていく。
真新しい神楽殿。美しい。
社殿前の三の鳥居
大楠の幹
表参道の二の鳥居
南神池
神橋の隣にかかる「二十五丁橋(にじゅうごちょうばし)」
板石が25枚並んでいるところからこの名がついている。
tel:052-671-4151
10時くらいの本宮。多くの人で賑わっている。
境内では1週間をかけ、様々な祭祀や催し物が行われる。
一度境内を出て、国道19号線沿いを北に歩くと下知我麻神社。
旅行安全の御利益があるのだという。
西門の鳥居近くにある菅原社
境内のほぼ中央にある宝物館。
重文の宝刀や長刀がすごい。
拝観時間 午前9時〜午後4時30分
別宮の鳥居。その奥に正門の鳥居(一の鳥居)
別宮近くの「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」
御祭神は、乎止與命(おとよのみこと)
※宮簀媛命の父君
上知我麻神社の左右には事代主社、大国主社が配されている
別宮(八剣宮)・御本殿
御祭神は、本宮と同神
別宮(八剣宮)・拝殿
正門鳥居の右。社叢内に祀られた
「日割御子神社(ひさきのみこ)」
御祭神:天忍穂耳尊。
正門鳥居の右。社叢内に祀られた
「孫若御子神社(ひこわかみこ)」
御祭神:天火明神。
摂社・南新宮社(みなみしんぐうしゃ)
御祭神:素盞嗚尊(すさのおのみこと)
朱塗りの社殿が美しい。
社叢内にある「清雪門(せいせつもん)」
別称・不開門(あかずのもん)。
左手に「東参道の鳥居」が見える。
社叢の木々。繊毛のような草が幹にびっしり生えている。
大幸田神社(おおさきだじんじゃ)
西楽所近くに鎮座。御祭神:宇迦之御魂神
西楽所近くの「ならずの梅」
花は咲くが実がつかないので、この名がついた。
御田神社(みたじんじゃ)
御祭神:大年神(おおとしのかみ)」
ご神木の楠
清水社近くの風景
清水社裏手の清水所。
朝日に照らされた蒸気がキラキラと舞っていた。
境内の右奥。御本殿の右に鎮座する「清水社(しみずしゃ)」
御祭神:罔象女神(みずはのめのかみ)
心洗われるすごい場所。
境内の右手、清水社に向かう参道。
澄んだ空気漂う素晴らしい場所。
土用殿(どようでん)
かつて草薙神剣が奉安された御殿。
神楽殿の横をぬけ、土用殿へ。
境内の左手より望む「本宮」。中央やや左に拝殿(四尋殿)。
拝殿から順に「外玉垣」「内玉垣」「瑞垣」(みずがき)の垣があり、
その奥に御本殿。
※祭祀用のテントと垣で御本殿は見えなかった。
四尋殿より、内拝殿「外玉垣御門(とのたまがきごもん)」を拝する。
東西には翼廊。
四尋殿の千木
四尋殿の廻廊
本宮の拝殿(四尋殿・よじんでん)
本宮(ほんぐう)
かつては尾張造りの社殿だったが、三種の神器奉斎の社であることから、
明治26年に「伊勢の神宮」とほぼ同様の社殿配置・規模の神明造りに改築されたとのこと。
三の鳥居側から「本宮(ほんぐう)」を望む。
時刻は6:30。まだ人はまばら。
信長塀(のぶながべい)
織田信長が、桶狭間戦勝のお礼として奉納した
築地塀(ついじべい)。
参道右手のご神木・大楠
樹齢約1000年。素晴らしい。
二の鳥居前、放し飼いの名古屋コーチン(?)
二の鳥居
表参道にかかる神橋。
参道に祀られた「徹社(とおすのやしろ) 」
祭神:天照大神和魂
朝日が美しい。
表参道・右手の「楠御前社(くすのみまえしゃ)」
御祭神:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・
伊弉册尊(いざなみのみこと)
参道
社叢を含む境内の面積は、約8800坪と広大。
楠、ケヤキ、樫など多種の樹木が植えられている。
正門の鳥居
参道に掲げられた「本殿遷座祭」の提灯。
正門の鳥居(一の鳥居)
熱田神宮は、「神宮前駅」前に鎮座。
今回の参拝は2009年10月12日、日の出直後の時刻。(2年ぶり2回目の参拝)
参拝日は、「本殿遷座の奉祝祭」が行われていた。