まず、「慈しむ」「愛でる」という感覚を、あなたが生み出したモノたちに触れることによって
   思い出してみましょう。

    近くに紙とペンはありますか?
    ペンを手にとって、紙に簡単な「形(かたち)」を描いてみましょう。
    何でも結構です。○でも△でも☆の形でも・・・。

    描いてみたら、その形をじっと眺めてください。


    あなたが眺めているそれは、単なる形ではなく、あなた自身が生み出した創造物です。

    それはあなたによって生み出されたもの。
    あなたが描かなければ、この世に現れなかったもの。
    その線や形、色の濃淡は、あなた自身が作り出したものです。

    それをじっと見つめてあげてください。
    

    描いているときには感じることがなかった、その絵に対する愛着のようなものを少しでも
    感じることができるでしょうか?
    もし先ほどとは違う感覚を持つことができるようであれば、その感覚を大切にしてあげて
    ください。
 
    やさしくその形に接してあげてください。
    その形をうけいれ、やさしく愛でてあげましょう。


    次に、同じ紙で結構ですので、今度は簡単な絵を描いてみてください。
    何でも結構です。
    ロケットでも、鳥でも、樹木でも。

    そして描き終わったら、先ほどと同じようにその絵を眺めてください。

    その絵はこの世で1つしかない、あなた自身が生み出したものなのです。

    描かれた絵は、生み出してくれたあなたに対して、ありがとうと言っているかも知れません。

    あなたは、ただただ優しい気持ちでその絵を眺めてあげてください。

    もしその絵に少しでも愛しさを感じれば、それが愛するという気持ちなのです。
    自分が生み出したものに対する慈しみの気持ち、愛するという感覚です。

    

    さて今度は、声をだしてみましょう。
    
    何でも結構です。たとえば「あ」など。

    その声の響きの余韻を心の中で感じてみてください。

    それはあなたが生み出した、この世で1つしかない音なのです。
    あなたが発さなければ、生み出されなかった音。

    その声に対して慈しみの気持ちを抱いてみてください。


    さあ、今度は思いを作ってみましょう。
    
    例えば今朝あった出来事などを思い出してみましょう。
    何でも結構です。

    どんな行動をしたでしょう。何が出来事として起こったでしょう。

    さあ、思い出してみてください。


    そして今、その記憶に反応した、あなたの感情があったはずです。

    朝の出来事を思い出し、今のあなたはどんな感情を抱いたでしょう?

    嫌な気持ちがしたかも知れない。幸せな気持ちにひたることができたかも知れない。
    もしかすると、しめつけられるような苦しさを感じたかも知れない。

    それをそのまま受け止め、受け入れ、あなたが生み出した思いや感情を愛でてあげましょう。
    慈しんであげましょう。
    
    何も抵抗する必要はありません。

    ただただ、あなたが生み出した感情を、やさしくそのまま受け入れ、それを慈しめばよいのです。


    もし、どうしても拒みたいという気持ちが生まれるのなら、その拒みたいという感情に抵抗する
    ことなく、その拒みたいという思いをそのまま受け入れて、やさしく眺め、包み込み、そして
    愛でてあげてください。


    この感覚が、愛するという感覚です。


    あなたは常にさまざまなモノたちを生み出しています。

    思いや言葉、行動や文字、文章や絵など。

    それらはあなたが、あなた自身が生み出し、作り出したものたち。
    いわばあなたの子供たちです。

    あなたがいなければ生まれなかったものたち。
    あなたが生み出そうとしなければ生まれなかったものたち。

    それらを慈しむこと。
    やさしく包み込んであげること。

    抵抗することなく受け入れ、あなたが生み出したものとして認めてあげること。

    そしてそれらを優しく優しく愛でてあげること。

    そうすることであなたは、「あなた自身を受け入れる」ということができるようになります。



    少し視線をあげて、まわりを見てください。

    目に入るものは何ですか?

    その目にうつるものに、あなたは何を感じ、どう反応しましたか?
    何を考えましたか?

    その感じたことを、ただ受け入れ愛でてあげてください。
    目に入った対象ではなく、あなた自身が生み出した感情や考え、思いを受け入れ、愛でて
    あげるのです。


    この世界はすべて、あなたがどう感じるかによって作り出される世界。

    あなたが感じているこの世界は、あなたが生み出した世界といっていいかも知れません。

    出来事そのものに良いも悪いもない。
    もしあるとしたら、あなたに都合が良い出来事か、都合のよくない出来事か、というだけです。

    そして、その都合の良し悪しという判断や評価を生み出しているのは、あなた自身です。


    もしあなたの受け入れられる範囲が狭かったとしましょう。
    360度の中の5度程度しか、あなたが受け入れられる範囲がないとしましょう。

    他の355度は、不快感を覚えたり、不満を感じイライラします。

    そのような状態のときに、あなたの中に何が生まれるか?

    それは恐怖心です。

    あなたのまわりには、あなたが不快に思うことばかり。
    イライラがつのり、悲しくなることもたくさん起こります。

    そのようなことが多く起こると、またそのような不快と思う出来事に出会ってしまうのではないか
    という不安感がよぎります。

    そしてその不安感は恐怖という感情を生みだします。

    見るものすべてが、あなたに敵意を抱き、都合の悪いことばかりをもたらしてくる。
    ああ何なのだろう、この世の中は・・・
    そんなことを思ってしまうかも知れません。

  
    もしあなたがそうであるなら、はっきり言います。
    それは、あなたが受け入れられる範囲が狭いのです。

    もっと言えば、あなたは出来事に対して否定的な感情をすぐに抱きがちになっているのです。

    さらに言えば、あなたはその否定的な感情を生み出す自分というものを、実ははっきりと自覚
    していない。

    そしてその否定的な感情を生み出す自分を認め、許すことができていない。


    感情や思考は自分が生み出しているということ。
    あなたが世界と思っているものは、自分が生み出したものたちで作られていること。
    
    そしてそれらにどう反応できるかによって、世界はまったく違うものになる、そのことをどうか
    感じてください。知っておいてください。


    360度中の200度について、あなたが受け入れられるとしましょう。
   
    不快に思うことは確かにある。
    しかし、多くのことに対し寛容でいられます。

    それは、出来事に対しあなたが生み出したもの、例えば感情や思考、体の反応などに
    対してあなたが受け入れ、認め、優しく接することができるということなのです。



    あなたは常に何かを生み出している。
    その生み出したもので、あなたの中の世界は創られている。

    あなたが生み出したものは、他の誰かによってもたらされたものではない。
    あなた自身が、あなたの心のあり方によって生み出したもの。

    それにどう向き合うことができるかで、世界は変わります。

    認め、受け入れ、慈しみの心で愛でることができれば、世界を今までよりも
    安全でやさしいとことであると感じることができるでしょう。

    
    慈しみの心を、少しでも多くのものたちに注げるように心がけてみてください。
    そうすればきっと、あなたの心は広く豊かで愛にあふれるようになるでしょう。
    そして世界も、あなたの心と同じく広く豊かで、愛にあふれるものになっていくこと
    でしょう。

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慈しみのワーク

この「慈しみのワーク」は、慈しむという感覚、愛でるという感覚を持つことによって、
自分の心や感性をやわらかに広げ、
私たちの生活に安らぎをもたらすことを目的としています。

1人の静かな時間を過ごされているときに、お試しください。
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